儘にならぬは浮世の謀り

主に映画の感想を呟くための日記

2014年、映画ランキング

2014年もそろそろ終わりそうなので、2014年の映画ランキングベストを発表したいと思います。それでは今年は17位からカウントダウン形式で発表します。

 

17位 WOODJOB~神去なあなあ日常

上半期のベストにもランクインしていましたが、今年のベストにもランクインです。やはり、原作よりも面白さを引き出している点と、なにより、日本映画のダメなところが出やすそうな題材で、それでもキッチリ面白かった矢口監督の手腕への再評価もあって、ランクインです。ただ、やっぱり今年は他の映画が強すぎて、17位が限度と言った感じです。

 

16位 5つ数えれば君の夢

こちらも素晴らしい映画でした。当ブログには「変則映画レビュー:5つ数えれば君の夢とLive forever - 儘にならぬは浮世の謀り」という記事がありますので、こちらも参照してください。自分にとっては、ちょっとなという点がありつつも、良い映画であることは否定できません。

 

15位 思い出のマーニー

脱・駿の面白い映画でした。また、こちらの映画について綴った記事「変則映画レビュー:誰がマーニーの日記を破いたのか。 - 儘にならぬは浮世の謀り」は、今年の、このブログにおいて、ベストアクセスを記録した記事でもあります。個人的に「わが青春のマリアンヌ」をまんま引用しすぎ、という点が気になっていますが、まあ、それを差し引いてもいい映画であるかと。

 

14位 ホドロフスキーのDUNE

ホドロフスキーのドキュメンタリーもここにランクインです。上半期ベストにも書きましたが、やはり、この映画が訴える、作り手の情熱には見逃せないものがあります。ただ、やっぱり、これも上半期ベストの記事に書きましたが、この映画、リアリティのダンスの前哨戦なんです。そこがちょっとマイナスでした。

 

13位 インターステラー

感想はこちらの記事「映画感想:インターステラー - 儘にならぬは浮世の謀り」になります。やっぱり、ワームホールを完璧に再現しただけで僕はもう他のことなんてどうでもいいのです。暴論ですが。

 

12位 ベイマックス

感想はこちらの記事「映画感想:ベイマックス - 儘にならぬは浮世の謀り」になります。僕にとってはディズニーの復活を予感させる一作でした。ただ、そんなベイマックスさえ、トップ10に入らない今年の映画ベストの恐ろしさ…。

 

11位 LEGO(R)ムービー

感想はこちらの記事「映画感想:LEGO(R)ムービー - 儘にならぬは浮世の謀り」になります。ベイマックスと接戦…!それくらい、両方ともよく出来た映画でした。ですが、最終的にパロディが大好きな僕なので、パロディネタが豊富なこちらに軍配が上がります。

 

10位 グランド・ブダペスト・ホテル

感想はこちらの記事「映画感想:グランド・ブダペスト・ホテル - 儘にならぬは浮世の謀り」になります。最近の、ウェス・アンダーソンフィルモグラフィーの中で一番出来がいい映画だと思います。エンターテイメントをきっちり意識しつつも、芸術的なところを忘れないセンス、最高でした。

 

9位 消えた画 クメール・ルージュの真実

感想はこちらの記事「映画感想:消えた画 クメール・ルージュの真実 - 儘にならぬは浮世の謀り」にあります。今年のすごいドキュメンタリー、その一です。共産主義者、ポル・ポト派が行った、身の毛もよだつ恐怖政治のさまを、そのトラウマを抱える監督自身が、描いていく中で、経済や文化の重要性を説いていく一作です。今年に相応しい作品と言えます。

 

8位 アクト・オブ・キリング

今年のすごいドキュメンタリー、その二です。これは逆に、共産主義者を虐殺していったプレマンたちに、虐殺時の様子を再現させていく驚きのドキュメンタリーです。この作品を、自分の政治的思想に利用しようと群がった映画監督等には、酷く嫌悪感を覚えましたが、それはそれとして、暴走する人間の恐ろしさがよく現れている作品であるのも事実です。これもまた今年に相応しい作品といえるでしょう。

 

7位 リアリティのダンス

感想はこちらの記事「映画感想:リアリティのダンス - 儘にならぬは浮世の謀り」にあります。いつものホドロフスキーなのですが、そもそも、その「いつものホドロフスキー」がすごすぎるのです。

 

6位 水の声を聞く

感想はこちらの記事「映画感想:水の声を聞く - 儘にならぬは浮世の謀り」にあります。これも素晴らしかった。未だに、この映画で起こっていたような出来事が、きっと世の中で起こっているんだとそう思いながら、暮らしています。

 

5位 Blue Eyes - in HARBOR TALE -

感想はこちらの記事「映画感想:Blue Eyes - in HARBOR TALE - - 儘にならぬは浮世の謀り」になります。素晴らしい、クレイアニメでした。ニャッキの監督の、ドロンコロン以来の新作とあっては、この高順位に据えないわけにはいきません。

 

4位 劇場版モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPER SPACE ―亜空の深淵―

感想はこちらの記事「映画感想:モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPER SPACE ―亜空の深淵― - 儘にならぬは浮世の謀り」になります。なんと、数々の映画を遮って、このアニメ映画が4位にランクインです。僕が佐藤竜雄監督ファンである以上に、なによりも、内容自体が素晴らしかったのです。

 

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そして、ここからはベスト3になります。

まず、3位

 ジャージー・ボーイズ

感想はこちらの記事「映画感想:ジャージー・ボーイズ - 儘にならぬは浮世の謀り」になります。これも本当に素晴らしい内容でした。音楽の素晴らしさをひしひしと感じられる映画で、なによりも、ポピュラー音楽史が分かっている人には、音楽の変遷ぶりもまた非常に面白いものでした。

 

 2位

 ヴィオレッタ

感想はこちらの記事「映画感想:ヴィオレッタ - 儘にならぬは浮世の謀り」になります。上半期ベストの映画です。親と子。芸術と現実。その二つの矛盾が織りなす、極めて奇怪な人間ドラマが、なんとも胸を打ちました。

 

そして、

1位は

ぼんとリンちゃん

感想はこちらの記事「映画感想:ぼんとリンちゃん - 儘にならぬは浮世の謀り」になります。もうこの映画は、今という時代をこの上なく綺麗に切り取れているといって過言ないと思います。大きく市民権を取ったアニメ文化、オタク文化、その人たちの細やかな機微を誠実に掬い上げ、そのままを描き出すこれは本当に、今を描いているとしか言えません。

 

総評としては、今年はエンターテイメントと、ドキュメンタリーが強かったという感じです。実はこのランキングでも、ぼんとリンちゃんは「ドキュメンタリータッチ」でヴィオレッタ、ジャージー・ボーイズは「半分実話」といった具合に、ドキュメンタリーめいたものが占めていたりします。

そういう2014年だったのだなと思います。

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